兵庫県震災復興研究センター

阪神・淡路大震災の直後の大混乱の中で、いち早く被災者の暮らしの復旧、被災地の復興を目標として、日本科学者会議兵庫支部と兵庫県労働運動総合研究所が共同で個人補償の実施を中心内容とした「震災復興のための提言」を1月 29日に国と被災自治体に提出しました。そして、この2つの研究機関を母体に1995年4月22日、兵庫県震災復興研究センター(震災研究センター)が設立されました。

住むこと 生きること 追い出すこと

住むこと 生きること 追い出すこと

著:市川英恵 編:兵庫県震災復興研究センター
出版社:クリエイツかもがわ
定価:1,200円(税別)
判型:A5判、92ページ
ISBN978-4-86342-250-6 C0036
2019年1月刊

1995年の阪神・淡路大震災後、被災自治体が直接建設し所有する住宅に加えて、URなど民間オーナーの住宅を借り上げ、被災者に復興住宅として提供した「借上復興住宅」。20年以上たった今、自治体はその入居者に退去を求めて提訴、入居時に期限があることを知らされていなかった入居者たちは困っています。
住み続けたい人が追い出されるってどういうこと? 入居者の声を聞き、自治体の主張を整理。研究者、医師、弁護士との対話から、居住福祉、医療、健康、法律について考えます。

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《ご紹介いただきました》


《目次》

借上復興住宅入居者の生活実態
 Nさんのお話から

神戸市はどんな主張をしているの?
 塩崎賢明

被災者の健康を考える
 居住福祉(早川和男
 医療(廣川惠一)
 健康相談(武村義人)

健康権・避難の権利を考える
 行政の使命(中川智子
 健康権(井口克郎)
 避難の権利(井戸謙一)

COLUMN
●“明渡し”を求める ことはできる?
●「追い出し」 判決の問題点
(水野吉章)