兵庫県震災復興研究センター

阪神・淡路大震災の直後の大混乱の中で、いち早く被災者の暮らしの復旧、被災地の復興を目標として、日本科学者会議兵庫支部と兵庫県労働運動総合研究所が共同で個人補償の実施を中心内容とした「震災復興のための提言」を1月 29日に国と被災自治体に提出しました。そして、この2つの研究機関を母体に1995年4月22日、兵庫県震災復興研究センター(震災研究センター)が設立されました。

「被災者ニーズ」と「居住の権利」

22歳が見た、聞いた、考えた「被災者ニーズ」と「居住の権利」

著:市川英恵 編:兵庫県震災復興研究センター マンガ:寺田浩晃
出版社:クリエイツかもがわ
定価:1,200円(税別)
判型:A5判、104ページ
ISBN978-4-86342-205-6 C0036
2017年3月刊

阪神・淡路大震災当時1歳。震災?関係ない?そんなことない!
阪神・淡路大震災から22年たっても解決されていない、20年の期限をめぐる借上復興住宅問題。ボランティア活動での入居者との出会いをきっかけに、被災者の声に耳をかたむけ、支援制度、コミュニティづくりなどを知っていく。震災を覚えていない世代が、自分たちのことばで、阪神・淡路大震災の復興に迫る。
まだ、終わっていない阪神・淡路大震災の復興、そして、東日本、熊本…今後の震災復興住宅のあり方に目を向けて!
●各章はマンガからスタート。むずかしいテーマをわかりやすく伝える。

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《ご紹介いただきました》


《目次》

その1 私の災害復興住宅との出会い

  • 「私は私でいいんだ」居場所との出会い
  • コミュニティをつくるって難しい
  • 借上復興住宅問題を知って

その2 借上復興住宅に入居する人たちに会って

  • 借上復興住宅入居者の方のお話
  • 不公平な対応によって生じた住民間の亀裂
  • コミュニティを支える
  • ボランティアを追い出す政策 耳を傾けて!

その3 借上復興住宅の正体を調べる!

  • まだまだ知られていない問題
  • 被災地の住宅難
  • 事前に期限の説明があったのか
  • 民間オーナーの意向
  • 東北には借上復興住宅はあるのか

その4 借上復興住宅・問題って何だ?

  • なんで退去させるの?
  • 知ってほしい! コミュニティの大切さ、転居の大変さ
  • 小さな声を大きくするために
  • 目の前の人を助けるためにあるのが政治

その5 被災者の居住の権利って?

  • 暮らしを支えるコミュニティ
  • 高齢者の健康と居住福祉
  • 被災者の健康と居住福祉

その6 被災者の住宅の法律と制度について考えた!

  • 被災者一人ひとりのための住宅制度
  • みなし仮設住宅+災害復興住宅→みなし復興住宅

資料

COLUMN

  • 目を向けるきっかけを/バラバラの対応策/原発避難者のみなし仮設住宅/後輩たちにも知ってもらいたい/高齢被災者の転居と健康問題/世界の被災者の住宅事情

福島原発事故 漂流する自主避難者たち

福島原発事故 漂流する自主避難者たち

著者:戸田典樹
出版社:明石書店
定価:2,400円(税別)
判型:A5判、204ページ
ISBN 9784750343334
2016年3月刊
出版社の紹介ページ


《目次》

はじめに

第一部 放置される自主避難者問題

第1章 放置できない自主避難者問題[戸田典樹]
 1 「子ども被災者支援法」基本方針策定(2013)における「避難の権利」の曖昧化
 2 「子ども被災者支援法」基本方針の見直し(2015)による「避難の権利」の形骸化
 3 「避難の権利」の曖昧化・形骸化による自主避難者の苦悩
 4 被災者すべての権利・生活を保障するために

第2章 大規模調査からみる自主避難者の特徴――「過剰な不安」ではなく「正当な心配」である[辻内琢也]
 1 はじめに
 2 NHK/WIMAアンケート調査の概要
 3 自主避難者にみられる高いストレス度とその要因
 4 自主避難者のおかれている心理・社会・経済的状況
 5 自由記述の分析から読み取れる自主避難者の特徴
 6 安心神話と価値観の対立の根拠
 7 放射線に関するアンケート調査結果
 8 新たな自主避難者の急増と今後の展望
 9 結論


第3章 自主避難者の今 何が困難を引き起こしているか――アンケート調査よりの分析[伊藤泰三・河村能夫]
 1 調査の概要
 2 集計結果の概要
 3 統計解析から見える自主避難者の特徴について
 4 他調査から見える避難生活の特徴

第4章 漂流する母子避難者の課題[田中聡子]
 1 限定された支援の現状
 2 先行研究から見る母子避難の現状と課題
 3 避難を続けることによって生まれる新たな問題
 4 母子避難者問題の解決に向けて

第5章 子どもの安全、安心な未来のため親としてできること[田中聡子]
 1 避難生活を続ける母親
 2 父親として子どもを守りたい
 3 帰還者からみる子どもの安全、安心

 COLUMN
  子どもの未来、家族の幸せを願って[渡部朋宏]
  知ってほしい、考えてほしい福島の現実[渡辺成子]


第二部 自主避難者問題の構造を考える

第6章 限定される自主避難者の損害賠償[渡部朋宏]
 はじめに
 1 日本における原子力損害賠償制度の概要
 2 自主避難者に対する損害賠償の指針
 3 自主避難者に対する損害賠償の状況と課題

第7章 自主避難者への社会的支援[大友信勝]
 はじめに
 1 原発事故と避難
 2 自主避難の構造
 3 被害者支援政策の裏切りと迷走
 4 チェルノブイリ原発事故の教訓
 結びにかえて


 おわりに
 編者・執筆者紹介

大震災20年と復興災害

大震災20年と復興災害
震災復興・原発震災提言シリーズ6

編:塩崎賢明,西川榮一,出口俊一,兵庫県震災復興研究センター
出版社:クリエイツかもがわ
定価:2,200円(税別)
判型:A5判、242ページ
ISBN 978-4-86342-154-7 C0036
2015年1月刊

復興に名を借りた新たな開発事業は「復興災害」である。復興災害 の現実から東日本大震災の復興と、次なる巨大災害に備える!復興政策を被災者の救済、生活再建を中心に据え、少子高齢化、人口減少の成熟社会における多様なニーズを捉え、的確に対応できる「復興の仕組みづくり」こそが必要。

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《目次》

1 検証─阪神・淡路大震災

健康や安心を脅かす「借上公営住宅」/復興まちづくり事業の復興災害/神戸空港/「災害孤独死」/震災障害者/震災アスベスト/災害援護資金制度 /被災者・医療機関への公的支援/生活再建か「創造的復興」か

2 復興の備え

──阪神・淡路大震災から東日本大震災
ボランティアの20年/災害医療・看護/復興基金──被災者支援に不可欠な裏技/寄付者の思いが伝わる義援金/被災者台帳システム/災害対策基本法・救助法・弔慰金法/福島・東日本の復興と再生可能エネルギー体系への転換

3 災害多発社会への備え

現代技術都市と災害への備え/牙をむく自然・多発する豪雨災害/牙をむく自然・火山災害/宅地開発と都市計画/阪神の教訓と東日本の復興/被害額と復興財政/ 国際的枠組み

兵庫県震災復興研究センターの20年を振り返って
最新版・現行の被災者支援策

 

東日本大震災 復興の正義と倫理

東日本大震災 復興の正義と倫理 検証と提言50
震災復興・原発震災提言シリーズ4

編:塩崎賢明,西川榮一,出口俊一,兵庫県震災復興研究センター
出版社:クリエイツかもがわ
定価:2,200円(税別)
判型:A5判、240ページ
ISBN 978-4-86342-103-5 C0036
2012年12月刊

復興プロセスに正義や為政者に倫理があるのかを鋭く問う! 阪神・淡路大震災の被災地では、いまなお「復興災害」が進行している。
被災者の生活・住宅再建、人間復興のためには何が必要なのかを比較しつつ、東日本の被災地復興への論点とメッセージを送る!

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ワンパック専門家相談隊、東日本被災地を行く

ワンパック専門家相談隊、東日本被災地を行く
士業・学者による復興支援の手引き
震災復興・原発震災提言シリーズ2

編著:阪神・淡路まちづくり支援機構付属研究会
出版社:クリエイツかもがわ
定価:1,000円(税別)
判型:A5判、96ページ
ISBN 978-4-86342-074-8 C0036
2011年10月刊

災害支援・復興まちづくりの専門家ネットワーク(支援機構)を全国各地に! 弁護士、建築士、税理士などの士業と学者で専門家相談隊を派遣。その名はワンパック専門家相談隊。被災者救援に阪神の経験とその後の災害研究から復興まちづくりの専門家的視点を提起する。

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東日本大震災 復興への道

東日本大震災 復興への道 神戸からの提言
震災復興・原発震災提言シリーズ1

編:塩崎賢明,西川榮一,出口俊一,兵庫県震災復興研究センター
出版社:クリエイツかもがわ
定価:1,800円(税別)
判型:A4判、184ページ
ISBN 978-4-86342-073-1 C0036
2011年10月刊

長引く東日本の「震災復興」「原発震災」におくる提言 阪神・淡路大震災から、国内外の震災や災害のたびに、神戸の地から一貫して「人間復興」を提言し続けてきた兵庫県震災復興研究センターが、長引く東日本の「震災復興」「原発震災」におくる提言!

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「災害救助法」徹底活用 震災復興・原発震災提言シリーズ3

「災害救助法」徹底活用
震災復興・原発震災提言シリーズ3

著:津久井進,出口俊一,永井幸寿,田中健一 編:兵庫県震災復興研究センター
出版社:クリエイツかもがわ
定価:2,000円(税別)
判型:A5判、192ページ
ISBN 978-4-86342-076-2 C0036
2012年1月刊

災害救助法を徹底的、最大限に活用して災害に直面した人々のいのちと生活を守る! 大震災後、避難所の数すら把握できず、食事はおにぎりとパン、避難所の間仕切りがない、そして、震災関連死千人規模という事態に。兵庫県佐用町、紀伊半島台風の大水害、大震災の木造仮説住宅の導入など、災害救助法を徹底活用すれば被災者を救える。

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