福島原発事故 漂流する自主避難者たち
著者:戸田典樹
出版社:明石書店
定価:2,400円(税別)
判型:A5判、204ページ
ISBN 9784750343334
2016年3月刊
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《目次》
はじめに
第一部 放置される自主避難者問題
第1章 放置できない自主避難者問題[戸田典樹]
1 「子ども被災者支援法」基本方針策定(2013)における「避難の権利」の曖昧化
2 「子ども被災者支援法」基本方針の見直し(2015)による「避難の権利」の形骸化
3 「避難の権利」の曖昧化・形骸化による自主避難者の苦悩
4 被災者すべての権利・生活を保障するために
第2章 大規模調査からみる自主避難者の特徴――「過剰な不安」ではなく「正当な心配」である[辻内琢也]
1 はじめに
2 NHK/WIMAアンケート調査の概要
3 自主避難者にみられる高いストレス度とその要因
4 自主避難者のおかれている心理・社会・経済的状況
5 自由記述の分析から読み取れる自主避難者の特徴
6 安心神話と価値観の対立の根拠
7 放射線に関するアンケート調査結果
8 新たな自主避難者の急増と今後の展望
9 結論
第3章 自主避難者の今 何が困難を引き起こしているか――アンケート調査よりの分析[伊藤泰三・河村能夫]
1 調査の概要
2 集計結果の概要
3 統計解析から見える自主避難者の特徴について
4 他調査から見える避難生活の特徴
第4章 漂流する母子避難者の課題[田中聡子]
1 限定された支援の現状
2 先行研究から見る母子避難の現状と課題
3 避難を続けることによって生まれる新たな問題
4 母子避難者問題の解決に向けて
第5章 子どもの安全、安心な未来のため親としてできること[田中聡子]
1 避難生活を続ける母親
2 父親として子どもを守りたい
3 帰還者からみる子どもの安全、安心
COLUMN
子どもの未来、家族の幸せを願って[渡部朋宏]
知ってほしい、考えてほしい福島の現実[渡辺成子]
第二部 自主避難者問題の構造を考える
第6章 限定される自主避難者の損害賠償[渡部朋宏]
はじめに
1 日本における原子力損害賠償制度の概要
2 自主避難者に対する損害賠償の指針
3 自主避難者に対する損害賠償の状況と課題
第7章 自主避難者への社会的支援[大友信勝]
はじめに
1 原発事故と避難
2 自主避難の構造
3 被害者支援政策の裏切りと迷走
4 チェルノブイリ原発事故の教訓
結びにかえて
おわりに
編者・執筆者紹介