兵庫県震災復興研究センター

阪神・淡路大震災の直後の大混乱の中で、いち早く被災者の暮らしの復旧、被災地の復興を目標として、日本科学者会議兵庫支部と兵庫県労働運動総合研究所が共同で個人補償の実施を中心内容とした「震災復興のための提言」を1月 29日に国と被災自治体に提出しました。そして、この2つの研究機関を母体に1995年4月22日、兵庫県震災復興研究センター(震災研究センター)が設立されました。

大震災20年と復興災害

大震災20年と復興災害
震災復興・原発震災提言シリーズ6

編:塩崎賢明,西川榮一,出口俊一,兵庫県震災復興研究センター
出版社:クリエイツかもがわ
定価:2,200円(税別)
判型:A5判、242ページ
ISBN 978-4-86342-154-7 C0036
2015年1月刊

復興に名を借りた新たな開発事業は「復興災害」である。復興災害 の現実から東日本大震災の復興と、次なる巨大災害に備える!復興政策を被災者の救済、生活再建を中心に据え、少子高齢化、人口減少の成熟社会における多様なニーズを捉え、的確に対応できる「復興の仕組みづくり」こそが必要。

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《目次》

1 検証─阪神・淡路大震災

健康や安心を脅かす「借上公営住宅」/復興まちづくり事業の復興災害/神戸空港/「災害孤独死」/震災障害者/震災アスベスト/災害援護資金制度 /被災者・医療機関への公的支援/生活再建か「創造的復興」か

2 復興の備え

──阪神・淡路大震災から東日本大震災
ボランティアの20年/災害医療・看護/復興基金──被災者支援に不可欠な裏技/寄付者の思いが伝わる義援金/被災者台帳システム/災害対策基本法・救助法・弔慰金法/福島・東日本の復興と再生可能エネルギー体系への転換

3 災害多発社会への備え

現代技術都市と災害への備え/牙をむく自然・多発する豪雨災害/牙をむく自然・火山災害/宅地開発と都市計画/阪神の教訓と東日本の復興/被害額と復興財政/ 国際的枠組み

兵庫県震災復興研究センターの20年を振り返って
最新版・現行の被災者支援策