「神戸新聞」(2008年10月12日付)の報道記事を紹介します。
復興事業の課題は? 芦屋など 研究者ら現場歩く
阪神・淡路大震災の復興まちづくりを検証するフィールドワークが11日、芦屋市と神戸市東灘区で行われた。研究者ら約二十人が現場を歩き、住民からの聞き取りで事業の課題を探った。
市民団体「兵庫県震災復興研究センター」(神戸市中央区)が、今後の災害復興に生かそうと、定期的に開いている。
芦屋市の若宮、中央、西部の三地区と神戸市東灘区の森南地区を訪問。土地区画整理事業が行われた中央地区では、事業に反対してきた大谷健造さん(53)が新しい公園や道路を案内。「宅地が狭くなり、三階建ての細長い民家が増えた」「大きな道路を造ったものの、車はほとんど通らない」などと説明した。
すでに解散した「芦屋西部地区まち再興協議会」の幹事だった西隆広さん(65)は区画整理を振り返り「住民の思いがこもった大事な土地。できるだけ従前の街の形を変えないよう努力した」と話した。森南地区では、建築物のルールを定めたまちづくり協定などを住民が説明した。【岸本達也】