兵庫県震災復興研究センター

阪神・淡路大震災の直後の大混乱の中で、いち早く被災者の暮らしの復旧、被災地の復興を目標として、日本科学者会議兵庫支部と兵庫県労働運動総合研究所が共同で個人補償の実施を中心内容とした「震災復興のための提言」を1月 29日に国と被災自治体に提出しました。そして、この2つの研究機関を母体に1995年4月22日、兵庫県震災復興研究センター(震災研究センター)が設立されました。

「10・11シンポジウム『借上公営住宅』の強制的退去を考える」のご案内

迫る「借上公営住宅」の強制的退去
 -10月11日(日)午後、神戸でシンポジウムを開催-

 9月末、西宮のシティハイツ西宮北口(URからの「借上公営住宅」)の強制的退去が迫ってきました。神戸のキャナルタウンウエスト1号棟~3号棟は、来年1月末に迫っています。西宮市はすでに退去通知を、神戸市は事前の退去通知を入居者に送っています。入居者は異口同音に、「心が落ち着かない」「心臓がどきどきする」などの不安を訴えています。
 法制度、財政、信義則、契約、人道、人権保障、入居者の実態、民間家主の意向-。何れの角度からみても借上公営住宅の強制的退去方針は、根拠を失っていますが、自治体は強行しようとしています。
 西宮・神戸の入居者を励まし、知恵と力を集めて強制的退去を食い止めようと、10月11日(日)午後、シンポジウムを開きます。
 どうぞ、会場に足を運んでいただきますようお願い致します。

シンポジウムチラシダウンロード

◎ 日   時:2015年10月11日(日)午後2時~5時⇒180分
        ※ 当日、午後1時~1 時40分頃まで、兵庫県震災復興研究センター第12回総会 を開催。

◎ 会   場: あすてっぷKOBEセミナー室1・2 ※ 定 員144人
        JR「神戸駅徒歩7分
        神戸市営地下鉄ハーバーランド駅」徒歩7分、「大倉 山 駅」徒 歩3分
        神戸高速鉄道高速神戸 駅」徒歩3分
        http://www.city.kobe.lg.jp/life/community/cooperation/asuteppu/index.html

◎ タ イトル:シンポジウム「借上公営住宅」の強制的退去を考える

◎ 目   的:
阪神・淡路大震災の被災地で起きている「借上公営住宅」の強制的退去は、違法・不当で あ ることを改めて確認し、広く世論に訴えるとともに、西宮・シティハイツ西宮北口と神戸・キャナルタウンウエスト1号棟~5号棟の対象者を励ます。

②「借上公営住宅」を導入している東日本大震災の被災地(とりわけ、宮城県石巻市岩手県釜石市)に阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて、正確な情報を伝える。

③現に、暮らしと住まいに困っている人々を救済する施策として「災害ケースマネジメント」 の制度を確立する。
※「災害ケースマネジメント」とは
 被災者一人ひとりに寄り添い、個別の被災ダメージを把握し、個別に施策をパッケー ジ ングし支援を実施していく仕組み。
 現行の災害法制上は、住んでいた家のダメージだけで判定する罹災証明書の区分のみに基づき、画一的な被災者支援を行っている。そのため、被災者毎に異なる重層的で多様な被災ダメージを考慮した適切な支援は困難。この問題を解決するために、「災害ケースマネジメント」の制度化が必要である。

④「借上公営住宅」をはじめ、暮らしと住まいを保障する災害復興制度を確立する。

◎内容:
【開会あいさつ】⇒2分
 新里 宏二(弁護士、一般社団法人パーソナルサポートセンター代表理事

【講 演・現状報告】⇒20分×3人=60分
津久井  進(弁護 士、阪神・淡路まちづくり支援機構事務局長)
  一人ひとりが大事にされる住まいと暮 らしの復興政策

②熊野 勝之 (弁護 士、大阪 弁護士会
  被災者の居住の権利

③吉田 維一 (弁護 士、借上 住宅弁護団事務局長)
   「借上公営住宅」の現状と課題

【休憩】⇒10分

【当事者報告・リレ-コメント】⇒10分×5人=50分
① シティハイツ西宮北口の入居者(西宮市・UR借上)
②吉山 隆生(神戸市・UR借上/キャナルタウン1号棟)
③山村ちずえ(兵庫県・ UR借上/ルネシティ新在家南)
④菅野  拓(一般社団法人パーソナルサポートセンター理事)
⑤塩崎 賢明 (立命 館大学政策 科学部教授)

【質疑・討論】⇒40分

【まとめ】⇒5分

【閉会あいさつ】⇒2分
 阿部 知幸(一般 社団法人SAVE IWATE)

【進行】
 出口 俊一(兵庫県震災復興研究センター事務局長)

◎参加費:1,000円(事情により割引可)、学生500円
◎申し込み:10月10日(土)までに事務局宛メールか FAXを。
◎主  催:
一人ひとりが大事にされる災害復興法をつくる会
 http://hitorihitori.jp/
兵庫県震災復興研究センタ-
 http://www.shinsaiken.jp/

◎協賛:※50音順
借上復興住宅弁護団、「公的援助法」実現ネットワーク被災者支援センター、神戸公務員ボランティア、神戸再生フォーラム、週末ボランティア、日本科学者会議兵庫支部、日本住宅会議、日本住宅会議関西会議、阪神・淡路まちづくり支援機構(予定)、被災地NGO恊働センター、被災地と被災者を考える懇談会、兵庫県被災者連絡会、兵庫県保険医協会、兵庫県民主医療機関連合会、まち・コミュニケーション