兵庫県震災復興研究センター

阪神・淡路大震災の直後の大混乱の中で、いち早く被災者の暮らしの復旧、被災地の復興を目標として、日本科学者会議兵庫支部と兵庫県労働運動総合研究所が共同で個人補償の実施を中心内容とした「震災復興のための提言」を1月 29日に国と被災自治体に提出しました。そして、この2つの研究機関を母体に1995年4月22日、兵庫県震災復興研究センター(震災研究センター)が設立されました。

8・2第1回「災害復興連続セミナー&フィールドワーク」のご報告

8・2第1回「災害復興連続セミナー&フィールドワーク」のご報告です。

【第1回フィールドワーク】
1.6月17日午後、増田紘氏といっしょに新長田北地区を歩いて、商店街の会長をされていました旗屋の渡部定雄氏(85歳)のお話しを聞くとともに、下見をしてきました。渡部氏は、「商店街としては、ようなったことは一つもない」と復興区画整理事業について厳しく評価されていました。

2.当日は真夏の茹だるような暑さの中、13人の参加者が案内の増田紘氏、森本真氏の説明を聞きながら、予定のコースをおよそ1時間半歩きました。4時からは、千歳地区センターにて千歳地区連合自治会会長の堀内一末氏やまちづくりをサポートされた淺野弥三一氏(都市計画家)の説明を聞きました。「『被災者が元のまちに戻れるようにする』という当初の目標を叶えた数少ない地区ではないか」と、塩崎賢明氏(神戸大学大学院教授)は締め括った。
  
 ●日 時:8月2日(土) 午後2時集合→概要説明
    午後2時40分〜5時30分〜8時頃
    →フィールドワーク
     新長田北・シューズプラザ〜水笠〜千歳公園(千歳地区センター)〜懇親会(JR新長田駅南・山八)

 ●集合場所:新長田勤労市民センター会議室3(ジョイプラザ)

 ●説 明:増田  紘氏(兵庫県自治体問題研究所事務局長)、森本 真氏(神戸市会議員)
      淺野弥三一氏(都市計画家)、堀内一末氏(千歳地区連合自治会会長)ほか
 ●目  的
  (1)「災害列島日本」での今後の災害への備えのため、復興まちづくりの成功例や失敗例などを、改めて検証し、発信する.
  (2)また、阪神・淡路大震災の教訓を発信していく契機として、2007年1月刊行の『災害復興ガイド』の普及を図る.

  ことなどを目的に本年度も「セミナー&フィールドワーク」を実施します。1回のみのご参加も可能です。


資料:2008.8.2新長田駅北、鷹取東第二震災復興土地区画整理事業フィールドワーク報告(PDF)